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日々のだらだらを


by catsleeps
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教科書の通読

今、中教審のコア・カリキュラムに対する、
意見書作成の下働きをしているのですが(なぜこの年末年始の時期に……)、
公にされているのかなーと思って、検索していて見つけた資料の中から。

ちょっと面白い。

去年の7月の司法試験委員会の審議のときに配布されたようです。

中央教育審議会における法科大学院の教育に関する審理の状況について(協議)
http://www.moj.go.jp/SHINGI/SHIHOU/080725-2.pdf

「司法試験を作った際の思いとしては,「普通の教科書を通読してくれ。」というメッセージである。旧司法試験はつまみ食いであった。つまみ食いされた論点カードを暗記することになってしまっていた。これでは駄目で,体系書をきちんと読んでもらいたいというメッセージを今は込めている。コアカリキュラムというのはまさかそれと背馳するものではないと思うが, また昔の論点式に後退して, 我々がせっかく新司法試験を通じて発している「ここは出ないから飛ばしていいなんてそんな馬鹿なことは考えてはいけない。教科書を全部,最後まで読んでくれ。」というメッセージが弱められるとすれば, 大変残念に思うわけである。」

□ 例えば, 司法修習に出て行った際, そこで実際の書面がある程度書ける人もいれば, そこは全然できてなくて, 最初に行った段階で「なんだこんなことも分からないのか」と言われて, 低い評価を受けてしまう例もある。
○ 「こんなことも分からないのか」というのは, 知識の問題を指しているという認識なのか。
□ 実務的な書面の作成とかといったことではないかと思われるが。
○ 新の修習生を何人か受け持ったことがあるが, 登記制度について, 勉強している人としていない人がいる。そういうのは知識の問題であるが, いろいろと差異がある。
○ 訴状や法律文書の起案などは, これまでも修習生になってしばらく修習を重ねないと身に付けることができなかったものではあるようにも思われる。
○ ただ, 実務修習も期間が短く, じっくりやらせることが現場では難しいと感じている。
by catsleeps | 2009-12-27 19:43 | 弁護士業務のこととか